Webサイト作成やデザインの仕事では画像・写真素材は非常に重農なものです。記事のサムネイル・サイトの背景画像・パンフレットの作成等画像が必要になる場面は数多くあります。
画像素材サイトを利用する人は画像のライセンスやサイトの利用規約・クレジット表記が気になるのではないでしょうか?
この記事ではおすすめのフリー画像サイトとそれらの利用規約・ライセンスについて紹介します。紹介するサイトはすべて無料でダウンロードできかつ商用利用可能でクレジット表記も必須ではないサイトです。
なおこの記事で使用する「フリー画像」という言葉はダウンロードが無料ということを意図して使っています。すべての画像・写真素材が著作権フリーの画像ではないことに注意してください。
フリー画像サイト
ここでは無料で写真素材をダウンロードできる画像素材配布サイトを下記項目の内容とともに紹介します。各サイトを評価する上で参考にしてください。紹介するサイトは主に海外のフリー画像サイトとなっています。
■項目
項目 | 説明 |
---|---|
サイト名 | 画像配布サイトの名称 |
日本語利用 | サイトが日本語表記か・検索に日本語が使えるか? |
フリー画像 | 画像のダウンロードが無料かどうか |
商用利用 | 商用利用の可否 |
クレジット表記 | 画像の帰属表記が必要かどうか |
画像数 | サイト内の画像・動画コンテンツの総数 |
■紹介するフリー画像サイト
- Unsplash
- Pexels
- Burst
- Pixabay
Unsplash
サイト名 | 日本語利用 | フリー画像 | 商用利用 | クレジット表記 | 画像数 |
Unsplash | – | 〇 | 〇 | 必須ではない | 100万以上 |
Unsplashは100万を超える高画質なフリー画像を配布する画像サイトです。
Unsplashで配布される画像にはUnsplash独自のライセンスが適用されており商用・非商用を問わず画像の無料使用が可能です。使用許可・クレジット表記も必要ありません。
もちろん画像の販売やUnsplashと競合するような同種のサービスに使用することは禁止されています。
Pexels
サイト名 | 日本語利用 | フリー画像 | 商用利用 | クレジット表記 | 画像数 |
Pexels | 〇 | 〇 | 〇 | 必須ではない | 数十万 |
Pexelsは3人の人物によって2014年より運営されている完全無料の写真素材サイトです。Pexelsライセンスという独自ライセンスで画像配布を行っています。
Pexelsは無料の写真素材提供でクリエイターを支援することを目的としており、カメラマンコミュニティが画像を提供しています。そのためPexelsでしか手に入らない高品質な画像ばかりです。
Pexelsライセンスの内容は写真・動画の無料使用、商用利用可能で自由に編集を加えることもできます。Pexelsライセンスの文章はPixabayのライセンスと非常によく似ており内容もほとんど同じです。
Burst
サイト名 | 日本語利用 | フリー画像 | 商用利用 | クレジット表記 | 画像数 |
Burst | – | 〇 | 〇 | 必須ではない | 数千 |
BurstはSopifyによって立ち上げられた無料写真のプラットフォームで数千の高画質な画像のライブラリを持っています。これらは全てロイヤリティフリーかつ無料で入手できます。
ライセンスはクリエイティブ・コモンズ CC0とBurst独自ライセンスの2つが主です。
Pixabay
サイト名 | 日本語利用 | フリー画像 | 商用利用 | クレジット表記 | 画像数 |
Pixabay | 〇 | 〇 | 〇 | 必須ではない | 1800万以上 |
Pixabayはフリー画像サイトの中では最も巨大で画像・動画素材の総数は1800万を超える凄まじい量を保有しています。
基本的に欲しい画像はPixabayで手に入るのでとても利便性が高いのですが、このサイトだけに依存しすぎることはお勧めしません。Pixabayは利用者が多いので画像が被りやすいですし巨大なせいか時々サーバーが落ちています。
Pixabayが使えないときのために他サイトの使用も視野に入れておくといざというときに困らずにすみます。
ライセンスの内容はシンプルで商用利用可能・クレジット表記不要です。画像の販売、人物やブランドに対して誤解を与えるまたは中傷目的での画像利用は禁止されています。
フリー画像を使うときに注意するべき項目
フリー画像サイトを見ていく前に知っておかなければいけないことがあります。それは利用規約とライセンスです。画像素材を提供してくれる撮影者・制作者など画像サイトのコニュニティーのためにも利用規約は把握しておく必要があります。
ここではフリー画像を使用する際に注意すべき項目について紹介していきます。
ライセンス
Web上の画像や写真を使用する上で確認しなければいけない主な項目は、無料で使用できるかどうか・商用利用できるか・クレジット表記が必要かどうかです。これらはライセンスを確認することで判断できます。
フリー画像サイトでよく使われているライセンスには次のようなものがあります。
- クリエイティブ・コモンズ
- パブリックドメイン
- ロイヤリティーフリー
- サイト独自のライセンス
■クリエイティブ・コモンズ
クリエイティブ・コモンズは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)を提供している国際的非営利組織とそのプロジェクトの総称です。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは
クリエイティブ・コモンズには複数の種類がありクレジット表記の不要から大きな制限があるものまで使用条件の幅が存在しています。
クリエイティブ・コモンズは著作権フリーではないことに注意してください。
■パブリックドメイン
パブリックドメインは著作権の期限が過ぎたまたは権利の放棄により著作権が存在しないことを意味します。パブリックドメインに属する画像は無料使用・商用利用・クレジット表記不要のすべてを満たしています。
■ロイヤリティフリー
ロイヤリティフリーは必ずしも無料とは限りません。素材を手に入れた後の使用時料金が発生しないことを意味します。
■独自ライセンス
画像サイトの中には独自のライセンスを使用してさらに画像・写真素材を使いやすく配布しているサイトもあります。このような場合は画像の扱いをライセンス名で判断することはできません。
このようなときは下記項目を確認してください。
画像素材が無料でダウンロード可能かどうか
当然ですが全ての画像・写真素材サイトが無料でコンテンツを配布しているわけではありません。有料の場合もあるのでサイトごとに確認が必要でしょう。
商用利用できるか
アフィリエイトやGoogleアドセンスを利用しているWebページや企業サイトといった商用サイトで画像を利用する場合は素材のライセンスが商用利用できるかどうか確認しなければいけません。
クレジット表記が必要かどうか
画像の帰属を記すクレジット表記の確認も行っておきましょう。サイトによっては必要な場合があります。
おすすめなはUnsplashとPexels
おすすめのフリー画像・写真素材サイトの利用規約・ライセンスを紹介しました。
紹介したサイトの中で個人的におすすめなのはUnsplashとPexelsです。この2サイトは画像の質が高く独自の美しい素材が多いので重宝しています。
PixabayとFreeImagesは画像の数が非常に多く玉石混交といった感じです。
フリー画像は一つのサイトにこだわらず数種類の画像サイトを利用すれば他のWebサイトと画像が被ることが減りサイトの独自性も上がります。マイナーな画像サイトでも他とサムネイル画像の被りが起こりにくくなるというメリットがあるのでぜひ利用してみてください。