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GIMPのおすすめ書籍は3つ【本のレビュー紹介】

GIMPのおすすめ書籍は3つ【本のレビュー紹介】

GIMPの解説書を買うとき、本の内容・評価はとても気になるものです。お金を払って買う以上良い書籍を選びたいのは当然です。

そこで最新のGIMP解説書を実際に読んでみたレビューを紹介します。この記事ではGIMPの使い方を知りたい人向けのおすすめ書籍を3冊紹介します。

GIMPをうまく使えるようになりたい人・これから画像編集を学ぼうと思っている人・Webではなくs書籍でGIMPを学びたい人は本を選ぶ際の参考にしてみてください。

GIMPのおすすめ書籍

おすすめ書籍はユーザーのレベルによって3つに分けています。

  • 中級者向け:GIMP 2.10 独習ナビ
  • 初心者~中級者:知識ゼロからはじめるGIMPの教科書
  • 初心者向け:はじめての無料で使えるフォトレタッチ

GIMPは常にアップデートで新しくなっているので書籍も新しいことが重要です。どれもGIMP2.10に対応しています。

GIMP 2.10 独習ナビ

GIMP 2.10 独習ナビはGIMPの解説書としては売上No.1の書籍です。

おすすめ度:

  • レベル:中級者向け
  • 特徴:GIMPの使い方を一通り押さえており、基本から応用まで幅広く役立つ
  • ページ数:321ページ
  • Windows・Mac両方対応・GIMP2.10対応

本の構成

GIMP 2.10 独習ナビはレッスンリファレンスの2種類の解説方法をとっています。本の最後にある練習問題は実用性の高い操作が紹介されているので実戦で役に立ちます。

  • 基礎解説
  • レッスン
  • リファレンス
  • 練習問題

レッスンは作品作りの演習です。

1つのテーマに沿って手順を解説しながら作品を仕上げていきます。全部で5つあります。

リファレンスは全機能のガイドです。

画像編集で使うGIMPの機能について項目ごとに解説されています。ここでは、GIMPの各種ツールの使い方・画像加工のテクニック・色調補正を学ぶことができます。

GIMPの各種ツール
GIMPの各種ツール

フィルターも細かく紹介されているので画像に特殊効果をつけたいときの参考に役立ちます。何か分からない操作があるときはリファレンスを活用してください。

感想

レッスンでは実際に作品を作りながらGIMPの使い方を学べるので読んでいて楽しいです。初心者の人でも真似するだけでそれなりの見た目の作品が完成します。

以下はレッスンで簡単なロゴを作ってみた例です。

GIMPのおすすめ書籍のロゴ

レッスンは画像編集で活用できるテクニック満載です。今までWebの情報だけを見てきた人はぜひすべてのレッスンを読んでみてください

リファレンスではGIMPの使い方が一通り解説されているので、使ったことがないツールや知らないテクニックを発見できるでしょう。

リファレンスで操作を探す際は索引を活用すると便利です。

どんな人におすすめか?

どちらかというと中級者向けの書籍です。初心者の場合、レッスンに関してはある程度の基礎を身に着けてから挑戦することをおすすめします。

この本を持っていれば、GIMPの操作に慣れるにしたがってできることが増えてくでしょう。

完全初心者の方には少し難しいかもしれません。より簡単な書籍を選んでください。

知識ゼロからはじめるGIMPの教科書

知識ゼロからはじめるGIMPの教科書はページデザインがとても綺麗なGIMPの解説書です。

おすすめ度:

  • レベル:初心者~中級者向け
  • 特徴:基礎から応用まで対応しておりカバー範囲が広い
  • ページ数:208ページ
  • Windows・Mac両方対応・GIMP2.10対応

本の構成

知識ゼロからはじめるGIMPの教科書の構成は、インストール方法・選択範囲・画像合成テクニックなど項目ごとに分かれており、それぞれにいくつかのレッスンが用意されています。

  • GIMPのインストールと基本操作
    • lesson 01:GIMPについて
    • lesson 02:GIMPのインストール方法
    • lesson 03:GIMPの起動方法
  • 色調補正とレタッチ
  • 選択範囲
  • レイヤーについて
  • 絵の描き方と文字入力
  • 素材やアーティスティックな作品を作ろう
  • 画像合成のテクニック
  • デザインの現場で役立つ知識

1つ1つのレッスンは「GIMP 2.10 独習ナビ」よりも簡単で、手軽に行える内容になっています。1つのレッスンは1~2ページで完結しているのでとても読みやすい構成です。

素材も用意されているので、実際に同じ操作をしながら画像編集を学べます。

デザインの現場で役立つ知識はその名と通り、実用的なテクニックが掲載されているのでぜひ参考にしてください。ショートカット便利ですよ。

感想

ページの構成・画像ともに綺麗で美しいデザインの書籍です。

特に色分けがGOOD

章が変わるごとに見出しの色が変わるので、今どこを読んでいるか識別しやすいです。これは後から読み直して機能を探すときに大きな利点になるでしょう。

内容に関しては、抽象的ではなくより具体的です。

~ツールの使い方ではなく、実用性のある操作をタイトルにして説明されています。

例えば「切り抜きツールの使い方」ではなく「写真をトリミングしよう」といタイトルの方が分かりやすく一連の操作を説明できるのでより実用的です。

初心者が知りたいのは「ツールの使い方」ではなく、「行いたい編集の一連の操作」なのでこの点はとても優れていると思いました。

どんな人におすすめか?

カバー範囲が広いので、初心者から中級者まで幅広くおすすめできます。

これからGIMPを始めてみたい人やGIMPの解説書を持っておきたい人はぜひ手に取ってみてください。

デザインと掲載画像が綺麗で個人的に気に入っています。

はじめての無料で使えるフォトレタッチ GIMP

はじめての無料で使えるフォトレタッチは初心者に最適なGIMP入門書です。

おすすめ度:

  • レベル:超初心者向け
  • 特徴:基礎をしっかりと解説した初心者向けの入門書
  • ページ数:191ページ
  • Windows・Mac両方対応・GIMP2.10対応

本の構成

本の構成は章ごとに順に操作を説明していくスタイルです。GIMPのインストールから始まり、使い方の説明に移っていきます。

  • GIMPのインストール方法
  • 画面構成と基本操作
  • 選択範囲の使い方
  • フォトレタッチ(画像処理・ツールの使い方)
  • 文字と図形
  • レイヤーの編集

画像編集で重要になってくる部分は、フォトレタッチ・文字と図形の項目です。丁寧な基礎重視の説明になっています。

感想

GIMPの基礎だけでなくPCの操作名称から画像フォーマットの基礎知識まで解説しているGIMPの超入門書です。

GIMPのインストール方法・画面構成・画像の開き方・保存方法など初心者がつまづきやすいけれどあまり解説されないような内容もしっかりと書かれています。

基本的な操作を一通り学習したい人・普段あまりPCを使わないけど、撮った写真を加工してみたいという人に最適。

応用的な操作・複雑なフィルター処理は書かれていないので、逆に必要な操作を探しやすく、GIMPのリファレンスとしてちょうどいい内容になっています。

どんな人におすすめか?

画像編集を始めてみたいけど操作が不安な人・ときどきGIMPを使うけれど、そのたびに操作を忘れているという人におすすめします。

上にも書きましたが、初心者にとてもやさしい内容になっているので普段PCをあまり使わない人でも安心して手に取ることができます。

逆に仕事で複雑な画像編集をしたい人にはとっては物足りない内容です。

より詳しい使い方を学びたい人は別の書籍を選ぶ方がいいでしょう。

文字の小ささが気になるならKindle版がおすすめ

GIMPの解説書は文字や画像が小さめです。

もし文字の小ささが不安な人はAmazonのKindle版を買う選択肢もあります。

  • Kindleを実際に使ってみると予想以上に使いやすい。
  • 2倍に拡大しても画像は綺麗。文字が大きくなるのでとても読みやすい。
  • Kindleアプリは無料でダウンロードできる
  • Kindle版は購入後すぐに読める。
  • PCでも読める。

書籍購入は対価の高い投資

GIMPのおすすめ書籍を紹介しました。

個人的に思うのは本は「自分が知らない知識・Web上で手に入らない情報」が1つでも書かれており、それが自分にとって重要であるなら十分買う価値があると思います。たとえそれが基礎的な内容であっても。

基礎は非常に重要です。基礎を知っておけば応用が利きます。知っている基礎が多ければ多いほど相乗効果でできることが増えていきます。

画像編集に限ったことではありませんが、他人の手法を知ることはとても良い上達の近道になります。

そういった意味で書籍購入は非常に対価の高い投資になると思っています。

GIMPをうまく使えるようになりたい人・これから画像編集を学ぼうと思っている人はぜひGIMPの解説書を手に取ってみてください。上達スピードが格段に上がるはずです。